アイエイアイ製品の日常的なお手入れについて、代表的な機種を例にして紹介いたします。点検時期、清掃方法、保守方法の目安としてお役立てください。
日常的なお手入れは、トラブル、故障の予防にもつながりますので、定期的な実施をお奨めいたします。
はじめに
弊社のコントローラは、「システムメモリ用」、「アブソデータバックアップ用」等のバッテリを、標準またはオプションで搭載しています。
バッテリ交換の目安はコントローラの種類/使用条件等によって変動しますが、概ねの目安は次の通りです。使用条件により交換時期は表示と異なりますのでご注意ください。
項目 | 実施時期の目安 | |
---|---|---|
状態確認 | 交換 | |
システムメモリ用 | 適宜 | 3年 |
アブソデータバックアップ用 | 適宜 | 3年 |
コントローラのタイプによってはバッテリの性能低下を警告するアラームが表示されます。詳細はご使用のコントローラの取扱説明書の『エラー表』の『バッテリ電圧低下警告』に関連する項目をご覧ください。
取り扱い説明書は以下よりダウンロードいただけます。なお、ご利用にはユーザー登録が必要です。
交換が必要になった場合は、24時間対応の弊社コールセンター「アイエイお客様センター“エイト”」もしくは、最寄の営業所までご相談くださいます様にお願いいたします。
システムメモリバックアップ用バッテリの交換
ここでは、ASELにオプションで「システムメモリ用」,「アブソデータバックアップ用」を装着している場合を例に手順を説明します。
バッテリ交換前に、パソコン対応ソフトにてシステムメモリの内容をROMに保存してください。保存しないでバッテリ交換を行うと、システムメモリの内容が消えてしまいます。
- 1バッテリのコネクタを外し、バッテリを引き出します
- 2新しいバッテリをホルダに入れ、コネクタを接続します。コネクタのフックが向って右側になる様に接続します。
- 3システムメモリ保持用バッテリの交換が終了し、バッテリが確実に取付られている事を確認したら、コントローラの電源をONしてください。
- 4パソコン対応ソフトにて、パラメータの設定を戻し、コントローラへ転送後、フラッシュROM書込みを行います。
- 5ソフトウェアリセット(コントローラ再起動)を行ってください。
- 6コントローラが再起動したら、SRAMデータが復元された事を確認してください。
アブソデータバックアップ用バッテリの交換
交換手順はバッテリ交換時のエラー発生状況により異なります。詳細はご使用のコントローラの取扱説明書の『メンテナンス』の『バッテリ交換』をご覧ください。取り扱い説明書は以下よりダウンロードいただけます。なお、ご利用にはユーザー登録が必要です。
ここではエラーが発生していない場合のバッテリ交換方法について説明します。
- 1コントローラの電源をOFF します。(制御電源・駆動電源両方)
- 2バッテリのコネクタを外し、バッテリを引き出します。
- 3新しいバッテリをホルダに入れ、バッテリのコネクタを接続します。コネクタのフックが右側になるように接続します。
- 4コントローラの電源をON します。
バッテリ使用状況
コントローラ名称 | アブソリュートエンコーダ用 | システムバックアップ用 |
---|---|---|
PSEP/ASEP | ○(簡易アブソ仕様の場合) | - |
PCON/ACON | ○(簡易アブソユニット使用時) | - |
SCON | ○(アブソ仕様の場合) | - |
PSEL/ASEL | - | ○(オプション選択した場合) |
SSEL | ○(アブソ仕様の場合) | ○(オプション選択した場合) |
XSEL | ○(アブソ仕様の場合) | ○(標準で搭載) |