CT効果により 年間528万円削減
装置の概要
コンベア上を流れてくるパンを横方向に押し出して横方向のコンベアに移載する装置。
横方向に押し出す装置の前にはストッパーが付いており一定の間隔で開閉します。
エアシリンダの問題点
この横方向に押し出す装置は従来エアシリンダを使用していましたが、エアシリンダは速度が不安定なため、速度を上げすぎるとストッパーが開いてからパンを押し出すまでの時間が早くなったり遅くなったりすることがあり
- パンが所定以外の場所で押し出される
- 押し出し後の戻り時、垂直軸があがるのが遅れパンにぶつかる
などによりパンがつぶれる事がありました。
電動化によるCT効果
電動化により、速度が一定となり、動作が正確となったため高速化が可能となり、この結果、サイクルタイム(往復)を4.0秒から2.3秒に短縮する事ができ、作業時間を1日2時間ほど短縮することができました。
このラインには包装機の保守や前後の工程のチョコ停発生時の復旧作業などを行うため3名の作業員が配置されておりましたが、その人件費の削減が可能となりました
人件費 単価、作業人数 | 時給 \1,000 3名 |
---|---|
設備費用 | エアシリンダ設備 \80,000、ロボシリンダ設備 \200,000 より \120,000増加 |
サイクルタイム短縮に よる人件費削減効果 |
1日2時間短縮 2時間× \1,000/時×3名= \6,000/日 年間= \6,000/日×20日/月×12ヶ月= \1,440,000削減 |
合計 | \1,440,000- \120,000= \1,320,000削減 これが4ラインあるため \1,320,000×4= \5,280,000の削減 |
また、この工程で発生していたチョコ停もほぼゼロになりました。
このようなサイクルタイム(Cycle Time)短縮やチョコ停(Choco Tei)削減によるコストダウン効果をCT効果といいます。
関連商品情報
- コントローラ
- PCON-C
- アクチュエータ
- RCP2-SA7C, RCP2-SRGD4R