使用しているロボシリンダの機能
装置の概要
両端にコネクタがついたケーブルの引張り試験で、サイクルタイムの短縮とチョコ停の削減に成功した事例を紹介します。
一体成形されたケーブルのコネクタ部分を固定台に留め、もう一方のコネクタ部分 を可動スライダ上に留めます。規定の位置まで可動スライダを移動してケーブルを引っ張り、強度試験を行います。従来は作業者がバネばかりをつけて引っ張っ ていました。その後、試験の簡略化を図るためエアシリンダで引張り動作をしていましたが、ゆっくり引っ張る必要があるため、スピード調整が大変でした。エ アの圧力低下が原因でスライダが途中で止まるチョコ停が、一日に合計30分も発生していました。
エアシリンダをロボシリンダRCP4に置き換えたところ、一定のスピードで、正 確な位置に、正確な力でケーブルを引っ張ることが出来るようになりました。サイクルタイムが5.7秒短縮し、チョコ停も無くなりました。その結果、一日の 生産数が1,680個から2,520個に増えました。
- | エアシリンダを使った設備 | 電動シリンダを使った設備 |
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サイクルタイム | 17.1秒 | 11.4秒 |
チョコ停時間 | 約30分 | 無し |
生産数(日産) | 1,680個 | 2,520個 |
CT効果:生産数1,680個⇒2,520個
50%の生産効率アップ