銅線をボビンに巻き取る装置で段取り替え時間が大幅に短縮したアプリケーションを紹介します。
洗浄機から出てきた銅線を均等にボビンに巻き取るため、銅線を左右に移動します。従来はエアシリンダのロッドレスタイプを使用していましたが、停止時の衝 撃で銅線の巻き取りが乱れ、不良品になってしまうため、エアシリンダの速度を落として使用していました。段取り替えで銅線の径が変わる度にエアシリンダの 速度を変えるため、スピコンの調整に時間がかかり、生産性が上がりませんでした。
このロッドレスシリンダをロボシリンダに置き換えたところ、停止時の衝撃が無くなり移動速度を上げることが出来ました。また、エアシリンダと違い速度ムラ が無いため、巻き取りの仕上がりがきれいになりました。RCP4Wは防塵防滴タイプ(IP-65)ですので、洗浄工程で銅線に付着した水滴がかかっても問 題ありません。
- | エアシリンダを使った設備 | ロボシリンダを使った設備 |
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サイクルタイム | 43秒 | 30秒 |
生産数(日産) | 580個 | 840個 |
段取り替え | 銅線の径が変わる度にスピコン調整に時間がかかる。 | 銅線の径、巻き数に応じた速度数値を予め入力しておき、速度数値を変えることにより、段取り替えの時間がほぼゼロとなった。 |
CT効果:生産数580個⇒840個
44.8%の生産効率アップ