使用しているロボシリンダの機能
24時間自動運転で、切削加工を行う工作機械の扉の開閉に単軸ロボットが採用されました。
ワークをロボットにより着脱するため工作機械の扉をエアシリンダで自動開閉していましたが、これを単軸ロボットに変更することにより、サイクルタイムの短縮が可能となりました。
エアシリンダ使用時
扉重量が130kgあるために停止時の衝撃が大きく、扉がバウンドしてしまい、動作速度を上げることができませんでした。
単軸ロボット使用時
扉の開閉(加速&減速)をスムーズに行うことができ、サイクルタイムを4秒短縮できました。
(40秒/個⇒36秒/個)
サイクルタイム短縮により設備稼働時間が短縮でき、下表のように設備に関わる人件費の削減が実現でき、3年間で1,352万円の削減が可能となりました。
ラインの説明
エアシリンダと単軸ロボットの比較
エアシリンダを使った設備 | 単軸ロボットを使った設備 | ||
---|---|---|---|
稼働状況 | サイクルタイム | 40秒/個 | 36秒/個 |
目標生産数 (月24日稼働) |
30,000個/月 30,000個/月÷24日=1,250個/日 |
||
稼働時間 | 1,250個/日×40秒/個 =50,000秒=13.9時間 |
1,250個/日×36秒/個 =45,000秒=12.5時間 |
|
人件費 | 1ライン当たりの人件費 (6人/ライン配置) |
2,000円/時×6名=12,000円/時 | |
月間の人件費 | 13.9時間×24日×12,000円 =4,003,200円 |
12.5時間×24日×12,000円 =3,600,000円 |
電動化によるコストダウン:4,003,200円-3,600,000円=403,200円/月
(403,200円×12ヶ月=4,838,400円/年)
※エアシリンダから単軸ロボットへの改造コスト 100万円(初年度のみ)
初年度 | 設備改造コスト1,000,000円-コストダウン4,838,400円=-3,838,400円 |
---|---|
2年目 | -コストダウン4,838,400円=-4,838,400円 |
3年目 | -コストダウン4,838,400円=-4,838,400円 |
3年間合計 -13,515,200円
関連商品情報
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